伊藤之一 写真集 凸
WALL出版から、伊藤之一氏7作目の写真集。
伊藤之一氏、最初の写真集『入り口』(2003年)は、海から始まりました。
カメラも変えつつ精力的に作品を撮り続け、7作目『凸』で再び海へ戻ってきました。
『入り口』の東京湾を後にし、日本を北上及び南下を重ね『凸』を撮り続けたそうです。
凸、とはつまり水平線から頭を出した岩たち。
それらの岩場に足を踏み入れた瞬間、視線の自由を奪われるような思いをした、と彼は言います。
岩場で、2台のカメラを用いバラバラの視点で同時に露光。そうしてイメージを作り上げた作品群。
装丁のなかに連続して現れる30秒の異なる視座、同時露光の末に得られた画像は、
見る人をその場所へ、あるいは何処か地球ではなく違った惑星へ導きます。
PHOTOGRAPHER: 伊藤之一
SIZE :A4変形 / 40ページ
発行 : WALL 2010年9月
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WALL
2001年12月、スタイリスト5名と写真家1名により、広告とエディトリアルを主とするアートギャラリー、
WALLを設立。
「WALL」とは、白い壁のこと。
-give a person- 人に道を譲る、人が壁によって出会う。そんな壁を目指し、名付けられる。
ギャラリー活動のかたわら、写真集やマガジンの企画・出版も行い、スタイリストと写真家から見る
アートや広告、印刷物の方向性を常に模索しながら、現在もあらゆるクリエイティブを発表し続けている。
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