伊藤之一 写真集 ヘソ
東京の空の その色合いに心惹かれ、カメラを向けていた伊藤氏。
しかしビル群のなかで生活を送る彼は、
ビルのなかの天井も東京の空に見えてきた といいます。
撮り続けるうちに、ある丸い存在=スプリンクラーが気になりだし、
その装置を求めて東京のビル群散策が始まります。
そして そのスプリンクラーが“へそ”に見え、やがて都市が身体に見え始めたのです。
ひたすら続くスプリンクラーを見ていると、
彼がレンズを向けているときと同じ緊張感や ある種の喜びさえもが伝わってきます。
PHOTOGRAPHER: 伊藤之一
SIZE :タテ195mm × ヨコ140mm
発行 : WALL 2005年8月
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WALL
2001年12月、スタイリスト5名と写真家1名により、広告とエディトリアルを主とするアートギャラリー、
WALLを設立。
「WALL」とは、白い壁のこと。
-give a person- 人に道を譲る、人が壁によって出会う。そんな壁を目指し、名付けられる。
ギャラリー活動のかたわら、写真集やマガジンの企画・出版も行い、スタイリストと写真家から見る
アートや広告、印刷物の方向性を常に模索しながら、現在もあらゆるクリエイティブを発表し続けている。
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